「しんきん創業の扉」特別講演会(サンクラッド編)

目次

「しんきん創業の扉」では、高松信用金庫の創業支援を受け、全国初の学生服リユースショップ「さくらや」を開業し、現在も成長を遂げている株式会社サンクラッド 代表取締役 馬場加奈子氏の特別講演会を開催しました。
 

登壇者のご紹介

  • ご登壇者
    株式会社サンクラッド 代表取締役 馬場加奈子氏
  • 司会進行
    株式会社納豆夫婦 馬場さなえ氏

     

第1章 創業までの道のり

株式会社サンクラッドは、2010年、香川県高松市にて学生服リユースショップ「さくらや」から始まり、現在はパートナー店を含めて全国展開しています。
馬場社長は、制服の買替えが経済的な負担となり、子どもの成長を素直に喜べなかった自身の経験を通じて、学生服リユースショップの開業を決意。その相談相手となったのが高松信用金庫でした。
中古車販売業を営む両親の元に訪れており、身近な存在であった高松信用金庫は、金融面はもちろん、今までに経験したことのない経営という面でも親身に相談にのってくれ、安心して相談できる存在であったと述べられました。

第2章 創業後の成長と苦悩

馬場社長が開業直後に苦労したのは、販売するための制服を集めることでした。
馬場社長と同じく学生服の買替えに伴う経済的な負担に悩む母親たちからは「こんなお店が欲しかった!」という声はあったものの、今までにないビジネスモデルであったため、理解を得るまでには時間がかかりました。
地道な宣伝活動が実り、次第にメディアに取り上げられることが増えたといいます。結果、認知度も向上し、一般企業への学生服回収ボックス設置に繋がりました。馬場社長は周りの人に自分のやりたいことを相談することが重要だと述べられました。 また、「地域共感型ビジネス」として、地域の高齢者や就労継続支援事業所、創業を希望する方など様々なパートナーと協力したお店づくりを目指しています。

第3章 創業希望者へのメッセージ

馬場社長は、さくらやの想いや取組みをしっかりと理解してくれている点が、他の金融機関にはない高松信用金庫の魅力だと述べられました。 馬場社長と高松信用金庫は、2015年から、起業したい女性を対象とする創業塾を運営しています。当時の支店長と一緒に一から作り上げた塾であり、その時の熱意や行動力には感動したといいます。
馬場社長は、コロナ禍以降、非対面でもできる仕事も増えているが、人と関わりながら事業を創っていくことの大切さを改めて実感しているといいます。
自分1人で全てを完成させることにこだわりすぎず、協力者を増やし、一緒に取り組むことで、これまで困難を乗り越えることができたと述べられました。

今回の講演会では、馬場社長の創業から現在に至るまでの興味深いお話をたくさん伺うことができました。
「しんきん創業の扉」では、今後も創業希望者の皆様に様々な施策と情報を提供してまいります。
本編動画をご覧になりたい方は、以下のリンクからご覧ください。

配信期間 2024年5月1日~2024年5月31日